実験委員会 第17回実験内容



実験名称 夏季容器温度上昇実験
実験目的 近年は、医療分野やスポーツ分野においても酸素ガスが広く使用されるようになり、着衣着火や爆発的な火災も報告されております。
酸素ガス取扱における一層の安全確保のためには専門の作業者のみならず一般の消費者の方にも高濃度の酸素ガスの強い支燃性によって激しく燃焼する様子を実際に体感して頂くのが最も効果的であると考えました。そこで、大気中での燃焼を基準として酸素濃度の増加によって種々の材料の燃焼状況の変化を実験で明らかにすることにしました。
実験年月日 平成21年11月25日、3月22日、6月6日、7月18日、9月5日
実験場所 大和熔材株式会社 富田林工場
実験担当事業所 岩谷産業(株)
エア・ウォーター(株)
カグラエンジニアリング(株)
ガス保安検査(株)
光和輸送(株)
昭和炭酸(株)
住金機工(株)
大陽日酸(株)
大和熔材(株)
(株)ダンテック
日東高圧化学工業(株)
(株)ネリキ
(株)フジキン
結果、その他
1.間接的に加熱して燃焼させる発火実験では、酸素濃度が増えるに従い 燃焼開始温度がかなり低下してくることが分かります。特に紙、油脂、樹脂の実験では酸素100%雰囲気において、200℃程度の低い温度で発火することが注目されます。
2.全体的に酸素濃度50%以上では激しく燃焼し、燃焼時間も大幅に短くなります。また、完全燃焼により燃焼後の残渣も少なくなります。
3.スチールウール(特殊鋼、ステンレス鋼)や細粒の金属粉でも高濃度酸素雰囲気において、激しく瞬間的に燃焼し、高温となって溶融します。
4.ポリエステルやポリエチレンの化学樹脂系の材料では結果は、作動圧力14.71MPa、容器肩部温度51.7℃、音圧119.2db(A)であり、予想範囲内であった
掲  載
安全ニュース
高圧ガス安全ニュース259(平成23年1月10日発行)
備  考  


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