「酸素(O2)」は、市民の皆様誰でもご存知の気体です。しかしながら、あまりに身近な存在であるために、日々の呼吸を含めて無意識に利用している場合が多いと思います。 ここでは、「酸素ガス」の他のガスには無い稀有な利便性と、高濃度の「酸素ガス」を使用する時における安全な取扱いについてお話致します。 第三話 酸素(O2) 1. 酸素の起源:
2. 大気中の酸素の利用:
3. 高濃度酸素の利用: 「酸素ガス」の工業的利用の際には、呼吸効率、燃焼効率、化学反応速度等を格段に向上させるために、大気中の21%より濃度を高めた高濃度酸素(99.7%〜30%)が利用されています。 例えば、次の例があります。
4. 家庭における高濃度酸素の安全な取扱い: 特に、自宅療法として家庭内で高濃度酸素を吸引用に使用する際には、酸素供給の方式・種類毎に、次の注意を払って安全に使用して下さい。
5. 高濃度酸素の産業利用時の危険性、有害性: 「酸素ガス」のうち工業的に製造される高濃度酸素ガスは、前述のごとく人間社会にとって極めて有用なものですが、その反面、空気と異なり取扱いを間違うと危険性、有害性が潜んで居ますので、十分な注意をお願いします。 例えば、次の例があります。
6. 高濃度酸素の工業的製法 中学校等の実験では、過酸化水素を原料に二酸化マンガン触媒で分解して「酸素ガス」を発生させているが、工業的には空気を原料として、その大部分を占める窒素ガス等と分離して「酸素ガス」を製造している。 工業的空気分離方法として、次の例があります。
7. 終わりに 「酸素ガス」は上手に利用すれば、人間にとってこれほど身近で有用なガスは他にありません。 その反面、ひとたび取扱いを間違えると、見た目以上の災害を及ぼす能力を秘めたガスですので、優しく扱って安全に使用して下さい。
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