実験委員会 第19回実験内容



実験名称 空気へのガスの流れと拡散実験
実験目的 ガスの流れや混合、拡散の様子を巨視的に捉えて体感することがガスによる事故災害に対する安全感度を向上させるために有効との議論に基づき、ガスの流れの「可視化」を図ると共に、酸素濃度の変化の様子を調べることによりガスの挙動を知ることにした。  なお今回の実験では発煙に火気を使うため、安全確保の点から不燃性ガスを用いた実験とした。
実験年月日 予備実験:平成24年4月25日
本 実験:平成24年6月2日、8月4日、9月29日、12月1日
       平成25年4月13日、6月1日、9月7日、12月1日
実験場所 大和熔材株式会社 富田林工場
実験担当事業所 (株)ネリキ
(株)ダンテック
大陽日酸(株)
大和熔材(株)
(株)フジキン
ダイキン工業(株)
光和輸送(株)
ガス保安検査(株)
岩谷産業(株)
エア・ウォーター(株)
日鉄住金機工(株)
新コスモス電機(株)
セーフティーフォーラム
昭和電工ガスプロダクツ(株)
エアウォーター炭酸(株)
資材提供事業所 大和熔材(株)
(株)ダンテック
大陽日酸(株)
(株)ネリキ
新コスモス電機(株)
セーフティーフォーラム
結果、その他
1.ガスの流れを知るためには対象ガスに漏煙試験用の煙を添加し、照明を工夫することによって、かなり明瞭に観察することができた。
2.密度差のあるガスの実験によって空気とガスが隔壁の孔部を通って、どのような流れで、相互に置換、流動するのかを理解できた。
3.空気またはガス中の酸素濃度の変化を酸素センサによって感知して、流れがある場合は非常に速く均等に拡散して酸素濃度が変化し、流れのない静止状態の滞留でも境界面でかなり深く拡散することが分かった。
4.ガスの特性では流れの要素の少ない滞留や流動の場合でもヘリウムでは混合、拡散が大きく、フロンでは境界が明瞭で混合、拡散が比較的少ないことを示した。
5.以上の結果から大きい容積の全体を均一化するためには、相当強く混合することが必要なことも分かった。
ガスを取扱う上で、大気との相互関係を知ることは不可欠なことであるが、今回の実験でその流れや拡散の挙動が大きいことを体感できた。
掲  載
安全ニュース
高圧ガス安全ニュース265(平成26年1月10日発行)
備  考  


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