実験委員会 第12回実験内容



実験名称 配管内の流体の状態と内圧破裂様態
実験目的 設備・機器の老朽化や管理不良による破裂トラブルが発生しているが、系統だった事故例の集約や実験結果が見当たらないので、配管内の液体(不凍液)、気体(窒素ガス)、液封(液化炭酸ガス)を同じ配管での破裂様態を実験した。
また、配管材料の低温脆性による破裂様態も比較実験した。
それぞれの破裂の瞬間を映像撮影することに成功した
実験年月日
実施実験 平成17年4月29日 大和熔材(株) 富田林工場
基礎実験 平成17年7月9日 大和熔材(株) 富田林工場
第1回破裂実験 平成17年8月6日 住金機工(株) 本社工場
第2回破裂実験 平成17年10月15日 住金機工(株) 本社工場
確認のための
基礎実験
平成17年12月17日 大和熔材(株) 富田林工場
実験場所

大和熔材(株)富田林工場、 住金機工(株)本社工場

実験担当事業所 ダイキン工業(株)
大和熔材(株)
(株)ユニ・エンジニアリング
昭和ガス物流(株)
日本ガス開発(株)
エア・ウォーター(株)
カグラエンジニアリング(株)
(株)ネリキ
岩谷産業(株)
ガス保安検査(株)
(株)ダンテック
大陽日酸(株)
(株)フジキン
エア・ウォーター炭酸(株)
住金機工(株)
日東高圧化学工業(株)
昭和炭酸(株)
日本炭酸(株)
液化炭酸(株)
結果、その他

1 管内の流体による影響

@ 非圧縮流体では、破裂によって液は噴出するが、管内圧力は 瞬時に低下。開口は小さく、短い。
A 圧縮流体では、激しい破裂状態となり、管は全長開口し平たくなるまで変形した。管ホルダーが激しく叩きつけられた。
B 液封では、管内は液体だが圧縮流体に近い激しい破裂様態。
わずかな温度上昇により管内圧力が上昇し破裂した。
2 試験管の低温脆性の影響
  破裂試験管の厚さが極めて薄いため、脆性が現れ難かった。
液封状態では、常温近傍でも温度上昇は激しい破裂に直結することが理解できた。
特に、液体可燃ガスの場合は、激しい爆発や火災につながる恐れがあるので、設備の操作手順を間違えて液封になることは、絶対に避けるべきことが確認できた。
掲  載
安全ニュース
高圧ガス安全ニュース 240 (平成18年4月10日)
映像作成 平成18年6月 完成
備  考  


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